はり師の専門学校で得られる専門的な知識や技術

はり師の専門学校で得られる専門的な知識や技術
はり師になるには最低でも3年文部科学大臣や厚生労働大臣や都道府県知事が認定している養成施設で、所定のカリキュラムを学んで国家試験に合格しなければなりません。
専門学校で学ぶ知識には医学の概論がメインで、これは医師やその他の医療従事者が学ぶ基礎的な医療の知識です。
これには人の体の機能や解剖学、筋肉や腱などの運動に関するものだとがあります。
特に大切なのが運動関するもので、どの筋肉がどの関節に関係しているかなどを学びます。
はり師の業務には腰痛や肩や肘、膝などの関節を可動した時に起こる痛みや違和感が対象なので、体の動きに関する内容は大切です。
その他に大切なのは鍼師技術で、体に分布しているツボがどの位置にあるか、どのツボを刺激をすればどの部位に効果があるかをしっかり把握できるようにします。
技術の面でも実際にツボを針で刺激をする手技を学び、この技術は教科書に載っているような簡単なものではなく、人によって対応できる技術を学習します。
はり師になるために必要な学問と資格を取得してからの進路
街中で見かける鍼灸院という治療院がありますが、これは鍼と灸を使って治療を行うところです。
本来は別々の国家資格であるはり師ときゅう師ですが、両方の資格を併せ持つ人が多いため、鍼灸師と呼ばれています。
はり師になるには国家試験に合格する必要がありますが、受験希望者は誰でも受験できるというわけではありません。
高校卒業後に大学や専門学校などのはり師の養成機関に進み、3年以上勉強することで初めて受験資格が得られます。
しかし毎年70パーセント以上の人が合格しているため、試験自体はそれほど難しくはないといえるでしょう。
養成機関では解剖学や生理学、病理学などの学問を学ぶほか、実際に鍼を使った実習も行われ、はり師として働くために必要なスキルが磨かれます。
卒業後は治療院や施術所などに就職するのが一般的ですが、独立志向の強い人はすぐに開業してもよいでしょう。
副作用がない鍼治療はスポーツ選手にも好まれ、中国では癌の末期治療にも使用されています。
将来的にも需要が見込める仕事だといえます。